設立趣意書

【連盟設立の社会的背景】

  各国の競技スポーツがオリンピックでのメダル獲得を目指す組織的な活動へとシフトし、科学的研究による知見とスポーツ指導の実践が結びつき、新たなトレーニング法が開発され、それに基づいたアスリートのたゆまぬ挑戦が行われています。
  日本では「スポーツ振興基本計画」、「21世紀の国民スポーツ振興方策」、「JOCゴールドプラン」が策定され、公認指導者養成制度がリニューアルされ、より一層の普及と競技力向上を目指すための道標が立てられました。しかし、バドミントン競技においては、ユーバー杯を獲得したのは過去の話となり、日本代表の低迷が続いています。
  また、これまで日本のバドミントンを中心的に支えてきた学校スポーツ活動、企業スポーツ活動は大きな変化にさらされています。



【一貫指導体制と指導者の連携】

  このようなバドミントン競技の状況を打破すべく、日本全体の競技力向上を目指すための一貫指導体制を確立しようとする活動が始まっています。ジュニアからトップレベルの競技者までを一貫した理念の下に育成するための体制作りです。これは多くのバドミントン関係者が待ち望んでいたものです。
  私たちはこの一貫指導の理念を全国のバドミントン指導者が共有し、全国に浸透させ、大切に育てていきたいと考えています。そのためには、指導者のための組織が必要です。現在ある組織は、小学生、中学生、高校生、大学生、教職員、レディース、実業団などを対象としたものに分かれており、それぞれの活動は分断的になっています。私たちは指導者連盟を設立し、それらの指導者のつながりを築き、組織的に活動し、バドミントンの振興と競技力の向上に努めます。



【共に学びあうこと】

  私たちは「学ぶことをやめたときに、教えることをやめなければならない」という言葉を深く胸に刻み、たゆまぬ努力を続けます。
  バドミントンに関する調査・研究を推進し、組織的な情報交換、派遣交流を行い、指導者の資質の開発・向上、そしてその資質の保証の実現を目指します。また、指導拠点を確立すること、指導環境の改善を図ることに努力します。
  優れた知恵に支えられた質の高い指導と組織的な活動は、バドミントンに参加する様々な人たちのニーズと能力に応じた指導を可能にし、より多くの人たちにバドミントンへ参加する意義を提供します。
  つまり、このような指導と活動は、普及を強化につなぐ力となることができるのです。バドミントン活動を通して、指導者としての役割や責任を社会の中で果たすことを、私たちは常に心がけます。



【すべてはプレーヤーのために】

  私たちは「すべてはプレーヤーのために」という言葉を理念に掲げます。
  バドミントンに初めて参加するプレーヤーから国際的な競技会で活躍しメダルを獲得できる高い競技力を持ったアスリート、そしてバドミントンにかかわるすべての人たちの成功と幸福を希求することを誓います。

平成17年1月15日
設立発起人一同

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